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アダラートの服用と妊娠腎症と動脈硬化とは何か

2019年09月22日

アダラートに有効成分はニフェジピンでドイツのバイエル薬品が1970年代に開発し、日本でも昔から使用されていました。
そして現在でも多くの高血圧症の治療に用いられている降圧剤です。
この薬はCa拮抗薬と呼ばれる分類に属しており、L型Caチャネルの働きを阻害することで血管平滑筋内へのCaイオンの流入を防ぎ、血管平滑筋の弛緩、血圧低下を引き起こします。
アダラートは比較的降圧作用の強い薬で副作用も出にくいので高血圧治療の比較的早期から使用されるケースが多いです。
ただアダラート服用中のグレープフルーツ摂取は避けた方がいいです。
これはグレープフルーツの成分がアダラートの有効成分ニフェジピンの代謝酵素であるCYP3A4を不可逆的に阻害し、アダラートの代謝が妨げられ、ニフェジピンの血中濃度が上昇してしまい、血圧の過度の低下や頭痛などの副作用を誘発しやすくなってしまうからです。

ところで動脈硬化とは動脈壁の柔軟性が失われ、硬くなってしまう状態のことです。
動脈硬化とは、高血圧の他、糖尿病、脂質異常症によって引き起こされます。
つまりアダラートはその降圧作用によって動脈硬化の予防に有用な薬です。
ただ動脈硬化とは一度なってしまうとなかなか治りづらいものなので、この薬の服用によって完治するというわけではありません。

また妊娠腎症に関してですが、妊娠中にはなんらかの原因で高血圧、浮腫、蛋白尿の症状が出る妊娠高血圧症候群が現れることがあります。
この中で高血圧と蛋白尿の症状が現れるものを妊娠腎症といいます。
妊娠腎症の高血圧是正のためアダラートは基本使用されません。
この薬は妊娠20週未満の場合には催奇形性などの問題があるからです。
基本はそういったリスクのないα遮断薬が使用されるケースが多いです。